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阪神・淡路大震災
<忘れては,いけないあの時を>

1.17を覚えていますか?
関西地方を揺るがした,あの“阪神・淡路大震災”のあった日です。

全てのモノを一瞬にして,壊してしまう自然の力を思い知らされた日。

私自身,関西で生まれ育っているので地震には,縁がなかったのですが,突然の大地震に何が起きたのか,理解出来なかったモノです。

私は,大阪市内に住んでいるので被害らしい被害は,受けなかったのですが、TVの画面から伝わってくる被害の様子に息を飲んでいました。

震災から4日が,経った日にある大手メーカーから被災地の建築物・建造物の調査の依頼が,入って来ました。
最初,どうにも気がすすまないので断ろうと思っていたのですが,友人でもある担当のT氏と良く話をした結果。
この現実を今受け止めて置かないといけないと思い,調査の依頼を受けたのです。

その2日後,午前9時。私達は,大阪駅周辺を歩き回っていた。
今から向かう被災地への救援物資を買い求めるために店を探していたのですが,手ごろな店が見つからずにウロウロしていたのです。

隣の県で起きている現実と日常と何の変わりもないこの状態とのギャップに変な気持ちになっていました。
本当に被災地では,大変な事になっているのだろうか?
TVのニュースでは,恐ろしく早く回復していると報道されてたが,やっぱりそうなのか?

メディアの情報と現実に困惑しながらも,やっと1件の店を見つけて,米・トイレットペーパー等を買い求めて阪神神戸線に乗り込んだ。
それは,日常から現実へと運んでくれる列車の様だった。
電車の窓から見える風景に変化が見られたのは,尼崎に差し掛かったところからだった。
半壊・全焼した家々が,チラホラ見えだして,屋根にはブルーシートが、引かれた家がばかりになってきた。

しかし,まだ何か現実的では無い。
私の中でどこが無機質なメディアの情報でしかないような気がしていたのです。

それは,ニュースで見た光景と何も変わり無かったからなのかも知れない。
私達は,甲子園の駅まで行き,依頼メーカーの社員宅を訪ねる事になっていた。

比較的被害の少ないその社員の方に救援物資を渡して,自転車を借り,私達は調査を行う為にここから西へ向かった。どこまで調査できるかわからないが,とにかく西へ。
ここで私の前に本当の現実が突き付けられたような気がしたのです。

下から突き上げられて,盛り上がり割れたアスファルトの地面。
悲鳴をあげるように裂けて砕けた花壇。
太く大きな柱が,1m近くずれてしまった陸橋。
崩れるように倒れているブロック塀やレンガ塀。
人が創った完璧と言われ続けたモノすべてが,簡単に崩されていた。

これだけの現実を目の当たりにして,背筋が寒くなった。
ここ甲子園は,被災地の中でも電車が,通ってるくらいまだ端のほうなのだ。

この後、多くの本当の被害の状況を目の当たりにしました。
これは、誰にでも起こりえる事であり当事者には避けて通れない現実があります。

ここで当時の瞬間を語られた私の友人の話を記しておきます。



私は震災の時、神戸市灘区に住んでました。
この辺りは被害が激しい地域で、商店街は一直線に亀裂が入って危険な状態、近くのガソリンスタンドは近くまで火事が来ているなど、ホントに危険な状態。

揺れはハンパじゃなく、まるでジェットコースター、身体はベットから振り落とされ、冷蔵庫や棚のものは全て飛び出してきて部屋はグチャグチャに。
さらに高速道路が倒壊した音も地響きとともに伝わり、地震の規模の大きさはすぐにわかりました。

地震がおさまり外に出ると、古めの住宅やマンションの多くが倒壊、1階がガレージになっている建物も1階部分が押しつぶされてました。
死体が普通に道に横たわっていたりしていて、ほとんど地獄絵巻、戦争の時はこんな感じなのだろうかと想像しました。

倒壊した家の下敷きになっている人を助けようにも救出する道具もなく、ほとんど何もできない状態、自然の偉大さと人間の無力さを思い知らされました。

震災の日の晩は、余震の危険があるため、救助のために自衛隊の巨大な車両が集まる王子公園の駐車場に車を止め、鳴り続ける救急車のサイレンとヘリコプターの騒音の中で、避難をしてきた人達と食料を分け合い、励ましあったりして夜を明かしました。

ほとんど今では神戸は復興し、街を歩いていて震災のことを思い出すことは少なくなりましたが、毎年1月は震災の記憶が強くよみがえってきます。
震災を通じて、自分は神様に生かしてもらったと感じ、亡くなった方の分まで、フルアウトで生きなければと強く思うのです。


震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。






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